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BMW Z4 M Coupé Super GT 2009 - ハンドメイド・モデル
2009年に日本で開催された Super GT に Studie GLAD Racing から GT300 クラスで参戦した BMW Z4 M Coupé.
それの後期型がこのモデルである.
BMW E86 Z4 をベースにドイツのレース用部材で構成されたレーシングマシンは、ボディに「初音ミク」が描かれた痛車仕様である.
このモデルは、日本のフィギュア等で有名な GOODSMILE RACING 製のレジンキットを完成させたもの.
デカールは一切付属していないので、同じく GOODSMILE RACING 製のデカールを使用した.
ただし、ボディのダクト形状が後期型では異なっていたり、デカールのサイズが合わなかったりしたため、かなり手を加えている.
これらの改造点は後述している.
このモデルを完成するに当たり、キットには組立説明がほとんどないので、Studie 東京店のショールームに飾ってある実車を取材した.
特に室内は雑誌ではよくわからないので、東京店の I 店長にお願いしてドアを開けていただいた.
これでかなりの枚数の写真を撮影でき、手元にあった Studie Style の写真もあわせて参考にしながら完成させていった.
Super GT の 2010年は Porsche だったが、2011年はまた BMW に戻り 2010年型 E89 Z4 GT3 で参戦することが決定している.
チームの代表は Studie 社長の鈴木氏、監督は GOODSMILE RACING の大橋氏で、何とスポーティングディレクターに片山右京氏が就任している.
チーム名は「GSR & Studie with TeamUKYO」、車両名は「初音ミク GOODSMILE BMW Z4」である.
では、次から改造点を見ていくことにしよう.
まずボディの改造である.
改造箇所は数ヶ所あるが、第1の大きな改造点はドアウィンドウのフレームまわり.
レジンキットはドアウィンドウのポリカーボネートを留めているフレームとリベットがレジンで成形されていて(写真左)、この中にバキューム成形パーツを嵌め込むようになっているため、このままではフレームの中にウィンドウが嵌ったような状態になってしまう.
実車はドアフレームの外側にウィンドウをリベットで留めているので、リアリティを上げるため全面カットした(写真右).
次に給油口が左右に1カ所ずつあったものを右側2ヶ所とするため、上の写真のように左側をパテで埋め、下の写真のように右側も元々開いていた穴をパテ埋めしてから改めて2ヶ所の穴あけを行った.
リアではエキゾーストパイプの位置が変更となっているため、左右に広い位置に開いていた元の穴をパテ埋めし、中央寄りに2ヶ所穴あけした.
さらに、中央部分にあるエアジャッキはフロントにあるので、これは削除した(写真は残っている状態).
キットには左右のフロントホイール後端に開いたダクト部分にもエキゾーストパイプが成形されているので、これも削除した.
最も大がかりな改造は、エンジンフードに設けられたダクト形状.
キットの原型は初期型を表現していて、写真左のように直線的に枚数の多い細めのルーバーが4ヶ所ある形状をモールドで表現している(実際穴は開いていない).
後期型は、枚数の少ない大きめのルーバーが曲線的にかつフロント側にいくに従って幅広くなっていく形状に変化している. しかもルーバーのみの形状変更ではなく、そこに窪んだラインが成形されている.
このため、キット原型のモールドをすべて埋め、窪んだラインを掘り、新たに後期型の位置に穴を開け、プラ板でルーバーを作り後期型のエンジンフードを再現した.
次に車内であるが、まずシートの後ろは隔壁で塞がれているので、プラ板で隔壁を再現した.
シフトギアは、キットでは通常のマニュアルシフトのような金属パーツが付属していたが、実際はアルミパイプのような形状をしたシフトレバーなので、ベースも含めてプラ板とアルミパイプを利用し製作した. その際、シフトをリアへ伝えるシャフトも再現している.
実車のフロアはアルミ張りのため全面シルバーに塗装し、助手席側はカーボンのため2種類のカーボンデカールを貼っている.
また、ドライバーズシートの形状がキットに付属している金属パーツと実車に違いがあるため、他のプラモデルから同形状のものを流用してマットブルーに塗装している.
ボディの改造が終わりパテが完全に硬化したら、ペーパー掛けをし下塗り.
ボディのベースカラーはホワイトなので、下塗りもベースホワイトを使用し、ヘッドライトとリアコンビネーションライト用のクリアパーツを付けて塗装.
その後、リアとサイドのライトグレーを塗装した.
次にフロントウィンドウとサイドウィンドウを取り付け.
ドアに取り付けるサイドウィンドウは前述の通りフレームを全部カットしたので、その内部に収まる形に透明プラ板をカットし、スライド部分を再現(流し込みの接着剤が汚く硬化してしまった)してから裏側からブラックでフレーム部分を塗装で再現.
フレーム部分にリベットを留めつけて、サイドウィンドウのフィクスされている部分をブラックアウトし、給油口に付属金属部品を取り付け、下処理が終了.
デカールは GOODSMILE RACING 製の「ミク ’09」を使用したが、実車と比較すると下記のように数ヵ所異なっている.
①絵の具を筆で飛ばしたような2色のうち、ライトブルー系の色がグリーン系であり、模様が一部異なっているため、そのままでは使えない
②3ヶ所あるミクのキャラクターが大きいので使えない
③スポンサーの関係か、ゼッケンとフロントウィンドウ上部に付いている AUTOBACKS、SUPERGT.net が他のロゴになっている
④SERVIS、ARC、328 RACING、GOODSMILE COMPANY、Kentai 等のスポンサーロゴがない
⑤エマージェンシーステッカーのデザインが違う
従って、ピンクとグリーンの模様は使える部分のみデカールを使用し、他は塗装したが、やはり若干色が違ってしまった.
ミクの大きさの違いや無いスポンサーロゴはすべてデカールを自作した.
上の写真は、デカールを貼ってクリアーを掛けた後、コンパウンドである程度研ぎ出しした状態である.
以下の写真は完成後のディテールアップ部分である.
給油口とサイドウィンドウ回り.
2個の給油口の間の部分はカーボンデカールを貼って再現している.
エンジンフードには6ヶ所にキャッチピンを取り付けた.
また、ヘッドライト付近のリベットも再現した.
エンジンフード右端の牽引フックとヘッドライト横のエアジャッキは、キットに部品がないので自作して取り付けた.
エキゾーストパイプは位置を改造後、アルミパイプを加工して取り付けた.
ディフューザーはそのまま取り付けると後ろに出すぎるので、本体のレジン部分を削り適正な位置に取り付けた.
実車ではリアウイングのステーはフレーム形状であるが、さすがこれを再現するほどの根性はなく、キットそのままである.
また、リアの牽引フックはエンジンフードと同様に自作である.
スケール 1:24
2011年02月20日完成