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BMW Z1 "A.R.Penck" Art Car 1991 - ハンドメイド・モデル
BMW Z1 にドイツのA.R.Penck が模様を描いたアートカー.
A.R.Penck は、1939年旧東ドイツのドレスデン生まれの芸術家で、本名は Ralf Winkler という.
絵画では象形文字や古代洞窟の壁画のようなモチーフを用い、彫刻ではアルミ箔、マスキングテープ、ブリキ缶、ワイヤなどの自然素材を使用している.
Penck が描く簡潔はシンボルは、長い時間をかけて抽象化された暗号のようなものである.
Penck は、Z1 のデザインを考えるときに、デザイナーやエンジニア達が自由な発想の下で Z1 を開発したことが重要であり、自分もテクニカル・デザインを膨らませることに関心があると言っている.
このモデルは、フランス製の ALEZAN のレジンキットを完成させたもので、基本的には素組状態である.
レジンキットなので、ダイキャストモデルのようなトランクフードやドアの開閉などの可動部分は全くない.
まず、レジンボディを脱脂し、気泡やクラックをパテで修正. その後サンディングし、溝を深掘りし、サイドミラーを取り付ける. 次に下塗り後再度サンディングしてから仕上げのレッドを吹き付ける. ヘッドライトやウインカーの部品を取り付けてからデカールを貼り、最後にクリアーを吹き付け研ぎだしてある.
このキットを組み立てる上で苦労した点は数多い.
まず、組み立て説明書が全くない. 従って、部品の取り付けや塗装の塗り分け等は他の資料を参考にしない限り不明である.
レジンキットの経験者であれば大方想像はできるが、普通キットには1枚程度の組み立て説明書がある.
次に、このアートカーの特徴というか本命である、車体に描かれたアートのデカールに実車と異なるものがあり、またサイズが合っていないものが多い.
多くのデカールが車体の当該部位の面積よりも大きいのである. 従って、仮合わせをしてから大きいものはデカールを加工して張り合わせたので、大変であった.
さらに...大きさが違うのは、まだ加工の仕方によってはなんとかなるが、リア、つまり後ろ面部分のデカールが全く無い!!!
仕方がないので、このアートカーの画像を収集して手書きした. なので、実際に描かれているものと多少違っている.
でもないよりましなので、これで良しと諦めた.
また、レジンキットにありがちではあるが、アルミホイールのリム部とスポーク部が別部品で構成されてるため、リムとスポークが切り離されている状態になっている. しかも成型具合が悪く、かなり歪んでいる.
上段の2枚の写真をぱっと見る限りではあまり違和感はないのだが、良く見ると.....
スポークがワイヤメッシュ等である場合は、一体成型が困難なので別部品となってることが多いが、この Z1 のホイールのようにスポークが7本しかなく、しかもかなり太いので、一体成型すべきと思う.
唯一ダイキャストモデルより良い点は、ドアやトランクフードの境界に現れるパーツ間の溝を深くすることができるので、メリハリの効いた仕上がりとなったことである.
ダイキャスト完成品はこのラインがあまく表現されている場合が多いので、だらんとした仕上がりとなっている.
Z1 の実車はこのラインがかなり印象的で、特にボディパネル全体を上下で分割している水平ラインは、黒のラバーがあって太めであるため、このレジンモデルのほうが実車の雰囲気が出ていると感じる.
このアートカーは BMW 特注品で発売されているが、このキットを完成させる予定でいたため、入手していなかった.
従って唯一、このコレクションに無かったアートカーであった.
今回キットの購入から7年以上たってようやく完成させたので、BMW Art Car Collection が全てそろったことになる.
スケール 1:43
2010年3月20日完成