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BMW Model Car Museum

BMW のモデルカー

BMW 特注品と通常品の一般的な違い


CONTENTS
特注品のみの車種
カラーの違い
ライセンス・プレート
ケース・箱
BMW エンブレムの違い
雑  談

BMW のモデルカーは、トミカやチョロQのようないわゆる玩具の類と、コレクターズ・アイテムとがあるが、この BMW Model Car Museum で取り上げているのは、後者のコレクターズ・アイテムである.
さらに、全国のミニカーショップ等で売られている通常品以外に、BMW の正規ディーラーで売られている(一部のミニカーショップでも扱っている場合あり)BMW 特注品というものがある.
特注品のミニカーは、ウェアーやキーホルダー等を扱う Life Style Accessory の中のカテゴリーとして、BMW の自動車純正部品と同様に品番が付けられているので、品番さえわかれば、正規ディーラーにて購入可能.

BMW のモデルカーを収集し始めると、この特注品と通常品との違いを認識するようになる.
ここでは、その違いに着目してBMW のモデルカーを見ていくことにしよう.

特注品のみの車種

通常品と特注品の第1の違いは、特注品のみに存在する車種があること.
ストリート・カーなら 1600 Touring(写真 1)と 1600 Cabriolet(写真 2) などである.
ともに MINICHAMPS(ミニチャンプス:ドイツ)製で、02(マルニ)系譜の出発点である 1600 シリーズのバリエーション.
これらの通常品は未だ出ていない.

02 というのは、2ドアのスポーティーな小型車という意味で、エンジンの大きさによって1600、1800、2000、2002 がある.
これらの外観は殆ど同じで、外からはエンブレムぐらいでしか判断できない.
BMW はステーションワゴン タイプのことをツーリングと呼んでいるが、この当時のツーリングとはハッチバック・モデルという意味である.
今でも 02 シリーズの人気は高く、特に2002年は 02 にちなんで、日本を含め世界各国で 02 フェスタが開催されていた.

1) 1600 Touring * chamonix white 1/43
 1) 1600 Touring  Chamonix white 1/43
2) 1600 Cabriolet * granada red 1/43
 2) 1600 Cabriolet  Granada red 1/43

レーシング・カーの特注品は比較的多く、写真 3 はSchuco(シュコー:ドイツ)製の1939年のル・マンに初めて参戦した 328 で、助手席側をふさいだロードスター仕様.
BMW はこのル・マンに 328 を3台出場させ、その内1台はクーペ・ボディでクラス優勝し、他の2台のロードスターは7位と9位に入った.
328 はこの他に1938年の北イタリアの公道で行われたミッレ・ミリアに参戦し、2L クラスで優勝したモデルも販売されている.

写真 4 は1992年の DTM に参戦した Team Linder の M3 sport evolution で、MINICHAMPS 製.
Jägermeister(イェーガーマイスター)カラーのレーシング・カーは人気が高く、Jägermeister なら全て集めているという人もいるぐらいである.

写真 5 は1995年のオーストリア・ツーリングカー・チャンピオンシップに参戦した、マリンブルー・カラーに Red Bull のマークが派手な M3 Coupé.
MINICHAMPS 製だが、恐らく日本では販売されなかったはずである.

写真 6 は2001年のモーターサイクル世界選手権でセーフティー・カーを務めた Z8.
スポーツ・タイプの Z8 はこれが初めてで、非常に珍しい.
2002年は E46 M3 がセーフティー・カーを務めたが、こちらも発売されている.
どちらも MINICHAMPS 製.

3) 328 / 24h Le Mans 1939 1/43
 3) 328 / 24h Le Mans 1939 1/43
4) E30 M3 / DTM 1992 1/18
 4) E30 M3 / DTM 1992 1/18
5) E36 M3 / ATCC 1995 1/43
 5) E36 M3 / ATCC 1995 1/43
6) Z8 / MWC 2001 Safety Car 1/43
 6) Z8 / MWC 2001 Safety Car 1/43

この他にも直接 BMW とは関係ないが、レース用のカー・トランスポーターが数種類発売されている.
写真 7 は1992年の DTM に出場した BMW M Team Bigazzi 用トランスポーターで、Paul's Model Art 製.
IVECO のトレーラーをベースに、前から後ろにかけて蛍光イエロー、蛍光レッド、パープル、ブルーと目の覚めるようなカラーリングが特徴で、1/43 サイズでも全長が約 40cm にもなる.
写真 7 で一緒に写っているこれと同じカラーリングの E30 M3 は、MINICHAMPS から発売されていた通常品で、もちろんこの Museum に掲載されている.

7) DTM 1992 1/43
 7) DTM 1992 1/43

その他、1996年の STW Cup に参戦した E36 320i では、ゼッケン5 が BMW 特注品、ゼッケン2 と3 が MINICHAMPS の通常品というように、特注品と通常品が重ならないようになっている場合と、1998年の STW Cup に参戦した E36 320i のように、ゼッケン別に4種類発売されたが、4種類とも特注品と通常品の両方発売されたという例もある.

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カラーの違い

第2の違いは、特注品にしかないオリジナル・カラーが存在することである. また、その逆に通常品にしかないカラーも存在する.
従って、全色集めようとすれば、どちらも手に入れなければならない.
しかも、特注品はカラーを追加して発売することもあるので、常に注意が必要だ.
これは、自動車メーカーとモデルカー・メーカーがライセンス契約する段階で、それぞれが発売するカラーの調整を図っているからのようである.

最近の傾向として特注品は、1車種の同スケール毎に4色のカラー・バリエーションを設定することが多くなっている.
例えば、E46 M3(写真 8)では、特注品にチタンシルバー、トパーズブルー、カーボンブラック、フェニックスイエローの4色があり、通常品にブラック、ダカールイエローの2色がある.
また、香港クラブ特注のアルピンホワイトという 1008台限定版もある.
いずれも MINICHAMPS 製で、特にフェニックス・イエローは日本向けに 2000台限定で販売された.
2000年にデビューした E46 M3 は E30 から数えて3代目の M3 で、より性能に磨きがかかったものになっていて、日本仕様で始めて右ハンドルが選べるようになった.

8) E46 M3 Coupé * phoenix yellow 1/43
 8) E46 M3 Coupé  Phoenix yellow 1/43

写真 9 の E30 M3 は特注品のレッドで、E30 M3(写真 10)は通常品のブラック. これらも MINICHAMPS 製である.
E30 M3 は初代の M3 で、1987年に完全にレース用として開発された.
従って、今でも走りを追及する人達にとっては非常に人気がある.

9)、10) ともに最近発売されたノーマルの M3 であるが、以前に M3 スポーツ・エボリューションがブラック、レッド、ホワイトの3色カラーで MINICHAMPS から発売されていた. これらは今でもオークション等で高値で取引されている.
スポーツ・エボリューションというのは、レース用にホモロゲーションを取る目的で造られた、より高性能の M3 モデルのことである.

ストリート・カーについて言えば、近頃は実車が販売される前にモデルカーが先に世に出るケースが増えている.
ドイツ本国では、特に1/87 の特注品が比較的早く発売されているようだ.
他の BMW モデルカーも当然、日本よりドイツの方が早く発売されるが、ドイツで出ていれば、日本にまだ輸入されていなくても正規ディーラーでオーダーできる場合もある.
最近は遅くなっても必ず日本で発売される確率が高くなってきている.

9) E30 M3 * red 1/43
 9) E30 M3  Red 1/43
10) E30 M3 * black 1/43
 10) E30 M3  Black 1/43
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ライセンス・プレート

第3の違いとして、1/43 のストリート・カーならば、特注品はライセンス・プレートが付いていることである.
通常品はライセンス・プレートが付いているものもあるが、殆どはプレートのベースのみが付いてるか、何も付いていない.

上の写真の 9) と 10) はともに E30 M3 だが、9) は特注品でライセンス・プレートが付いている.
10) は通常品でライセンス・プレートが無い.

専用ケース、箱

第4の違いは、特注品は専用ケースに入っていることである.
1/43 は、これまで MINICHAMPS、Schuco、Detail Cars 等はそれらのメーカーのケースに収められ、ベースに車名と BMW のマークが付く他、外箱のみ専用の化粧箱となっていた.

写真 11) は 1/43 MINICHAMPS 製 E30 M3 の通常品のケースである.
ブラックのベースに車名、カラー、限定数量等(レーシングカーならレースの名称やドライバー名等)が表記され(初期には何も表記されていなかった)、透明のプラスチック・カバーが付いて、紙箱に収められている.

1/87 の場合、Herpa の通常品は写真 12) のように透明ソフトケースに赤い紙箱と一緒に入っている.
以前の 1/87 の特注品は ALPINA や AC Schnitzer のモデルカーと同じように、写真 13) のような高級感あるケースには収められていた.

最近の特注品は、モデルカーのメーカーに関係なく、1/87 と1/43 は写真 14) と 15) のように黒の専用ケースに収められている.
これは収納と展示を兼ねたケースで、透明のケースは無く、写真 16)のように蓋が2分割されていて、それをひっくり返せば展示用ベースになるという優れたもの.
このプラスティック・ケースが黒、濃紺もしくはグレーの外箱に入っている.
ただし、1/18、1/24 は発泡スチロールの緩衝材に収められ、前述の色の外箱に入れられているだけとなっている.

11) 1/43 通常品のケース
 11) 1/43 通常品のケース
12) 1/87 通常品のケース
 12) 1/87 通常品のケース
13) 1/87 以前の特注品のケース
 13) 1/87 以前の特注品のケース
14) 1/87 最近の特注品のケース
 14) 1/87 最近の特注品のケース
15) 1/43 特注品のケース
 15) 1/43 特注品のケース
16) ケースを閉めた状態
 16) ケースを閉めた状態

特注品の外箱は、以前は写真や綺麗なイラストが描かれていて、何のモデルか一目瞭然だったが、今はそのような化粧箱ではなく、外箱の文字を読まないと何のモデルなのか全くわからない.
外箱のデザインが味気なくなってしまった、と思っている方は多いのではないだろうか.

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BMW エンブレムの違い

5番目の違いは、1/87 のみに限るが、通常品は BMW のエンブレム(フロントとリア)が写真 17) のようにエンボスのみで表現されているが、特注品は写真 18) のようにしっかりとプロペラマークが貼られている.
1/87 サイズでは非常に小さな部分だが、マークが在るのと無いのとでは雰囲気が全く違う.

17) BMW エンブレムがエンボスのみ
 17) BMW エンブレムがエンボスのみ
18) ちゃんとしたエンブレムが在る
 18) ちゃんとしたエンブレムが在る

雑  談

最も豊富な車種が存在するのが 1/43 スケールだが、1/87 には 1/43 には無い車種もある.

珍しいものでは、WIKING 製の3輪の Isetta(イセッタ 写真19)がある.
Isetta は1954年に業績が悪化していた BMW を救った、史上最小の BMW.
ボンネットやトランクが無い丸い形で、しかもドアが正面に付いているので、前から乗り降りしなければならない.
元々4輪だが、イギリスでは税制を考慮して後輪を1輪とした.
これが3輪の Isetta で、UK バージョンといわれている.

19) UK バージョンの Isetta 1/87
 19) UK バージョンの Isetta 1/87
20) Alpina B7 2003 1/87
 20) Alpina B7 2003 1/87

BMW のもう一つのメーカー(決してチューニング会社ではない)である Alpina のモデルカーは、殆どが 1/87 スケールの特注品である.
これらは専用のケースに収められている.
Alpina B7(写真 20)は、7シリーズ(E65)をベースにチューニングした、スーパー・セダンである.

最後にちょっと珍しい BMW モデルカーを紹介しよう.
筆者がスイスに行った時に見つけた、328i(E46)と X5 のスイス警察のパトカーである(写真 21 と 22).
ホワイトのボディーに蛍光オレンジのラインが特徴のモデルで、X5 のパトカーがあるところなどは、山間部の多いスイスならではである.
どちらも Hongwell 製で 1/43 サイズ.

21) 328i (E46) 1/43
 21) 328i (E46) 1/43
22) X5 1/43
 22) X5 1/43

※ 以上の文章は2003年3月25日にミニカーショップイケダより発行された「ミニカーマガジン」4月号に掲載された「BMWの特注ミニカー」を加筆修正したもので、現在の状況とは異なっている個所があることをご了承ください.

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